お知らせ
◆2018-2019年シーズン
フルミスト(4価経鼻インフルエンザ生ワクチン)のご案内◆
接種開始日 未定
予約受付開始日 2018年9月14日(金)

フルミスト(4価経鼻インフルエンザ生ワクチン)について(2018/2019冬シーズン)


★ご予約受付は終了いたしました。

たくさんのお問い合わせを頂き、ありがとうございました。


★フルミストとは

フルミストは、すでに世界中で広く使用されている、鼻に接種(点鼻)するタイプのインフルエンザワクチンです。点鼻ですので、針は使用しませんから痛くありません。しかも、普通のインフルエンザワクチンよりも、(特に小児の場合)ずっと効果が高く、安全性も高いとされています。

痛くないし、効果も高く、安全という、とても良いワクチンですが、日本では現在まだ「認可」されておりません。
かつての不活化ポリオワクチンのように、このフルミストの認可外接種を行うクリニックも増えてまいりました。当院でも一昨年シーズン(2016/2017冬シーズン)より、このフルミストの個人輸入による、認可外接種を開始いたしております。

★普通のインフルエンザワクチン(不活化インフルエンザワクチン)との違い

①発病を抑えることができる
インフルエンザウイルスは、気道の粘膜に感染を起こして増殖し、全身に広がります。

普通のインフルエンザワクチンは、血液中のインフルエンザウイルスに対するIgG抗体(免疫物質)が作られることで、インフルエンザウイルスが全身に広がるのを抑えます。このIgG抗体は気道粘膜には存在しませんので、気道への感染そのものを抑えることはできません。つまり、感染そのものを防ぐというよりも、「重症化を防ぐ」作用が主になります。

それに対し、経鼻インフルエンザ生ワクチンは、実際に気道(鼻)の粘膜で弱毒化されたウイルスが繁殖するため、気道粘膜でインフルエンザウイルスに対するIgA抗体が作られます。このIgA抗体は、インフルエンザウイルスが気道粘膜に感染を起こし増殖しようとすることを抑えますので、感染を阻止する(発病を抑える)ことができます。

特に2~7歳での効果が高く、不活化インフルエンザワクチンの発病予防効果が20~30%程度なのに対し、80%以上の効果があるとされています。

②インフルエンザウイルスの微妙な型の違いに対応できる
インフルエンザウイルスは小さな型の変異を繰り返しており、その変異したもののどの型が流行するのかを予測してワクチンがつくられています。例えば、今シーズン(2018/2019冬シーズン)のインフルエンザは、A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09、A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)、B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)、B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)が流行することが予測されています。(国立感染症研究所のホームページより)が、実際に流行するウイルスの型が異なれば、効果が落ちてしまいます。
経鼻インフルエンザ生ワクチンは、ウイルスが気道粘膜で増殖することによって、IgA抗体が産生されるだけではなく、抗体とは異なる免疫システムである細胞性免疫も刺激されます。この細胞性免疫の働きのおかげで、型が異なっても効果が期待できます。
③B型インフルエンザに対する効果も高い
現在の不活化インフルエンザワクチンでは、B型インフルエンザに対する抗体の産生があまり良くないといわれています。それに対し、経鼻インフルエンザ生ワクチンはB型インフルエンザに対しても十分な効果が期待できます。
④効果の持続期間が長い
不活化インフルエンザワクチンの効果は4~6か月程度なのに対し、約1年間効果が持続します。
⑤痛くない
なんといっても一番大事なのはこの点でしょうか・・・。鼻にスプレーするだけですので全く痛くありません。ただし、大泣きしているお子さんは、ワクチンが鼻から流れ出てしまうため、接種できないこともあります。

★フルミストの副反応

フルミストには、弱毒化(attenuated)された、25℃の低温で増殖する(cold adapted)インフルエンザウイルスが使用されています。弱毒化され病気を起こす力(病原性)はほとんどなく、さらには比較的高温の下気道(気管支・肺)では増殖できないため、重篤な副作用はまずありません。

鼻粘膜に軽く感染させるため、約半数の方に鼻炎、鼻詰まりなどの軽い鼻炎症状がみられます。小児では発熱がみられることもあります。

もちろん、普通のワクチン同様、極まれにショックやギランバレー症候群などの重篤な副作用が起きる可能性もありますので、その点はご理解いただければと存じます。

★接種対象

2-49歳の健康な方が対象です。基本的に当院では、小児を対象とさせていただきます。
注射をひどく怖がるお子様には特にお勧めです。

受験生などで、少しでも予防効果を高めたい方には、不活化インフルエンザワクチンとフルミストの両方を接種することも可能です(ただし、同時接種はできません)。

★接種できない人

  • 2歳未満と50歳以上の方
  • 5歳未満で喘息と診断を受けている方、または繰り返す喘鳴(風邪をひくとゼイゼイいいやすい)の既往のある方
  • 1年以内に喘息発作のあった方
  • 重度の卵アレルギーのある方
  • ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニンに対してアレルギーのある方
  • 慢性疾患のある方(心疾患、肝疾患、腎疾患、喘息、糖尿病、貧血、嚥下困難や呼吸障害を伴う神経疾患、免疫不全など)
  • 職務上・生活上で、日常的に免疫弱者と接触する方(抗がん剤治療をしている患者さんを看病している方など)
  • アスピリン服用中の方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 接種当日、明らかな熱(37.5度以上)がある方や鼻汁、鼻閉のひどい方
  • 接種時に号泣しているお子さん

★接種方法

専用の接種器具を用いて、左右の鼻の中に0.1mlずつ、計0.2ml噴霧します。
接種回数は1回です。ただし、8歳以下でこれまでインフルエンザに罹ったことがなく、かつインフルエンザワクチンを1回も受けたことがない人は、免疫を確実にするために、1か月間隔で2回接種します。

★接種料金

★接種料金
1回あたり 8,000 円(税込)

★フルミスト接種に関する注意事項(重要!必ずご確認ください)

無認可のワクチンですので、医薬品医療機器総合機構による補償(副作用被害救済制度)はありません。基本的に自己責任での接種となります。万が一、重篤な副作用や死亡などの健康被害が発生した場合、輸入商社(MONZEN CORPORATION)による補償は受けることができますが、民事裁判による病院・医師の無過失が認定される必要があるなど、ハードルがかなり高くなっています。実質的な補償はまずないものとお考え下さい。

フルミストに関しましては、他ワクチンとの同時接種は行いません。また、フルミストは生ワクチンであり、接種後4週間は他のワクチン接種ができません。他のワクチン接種スケジュールに干渉しないよう、ご確認をお願いいたします。

★フルミストの入荷時期について

輸入ワクチンであり、国内のワクチンのような安定供給が見込めるものではありません。一昨年のシーズンは実際に入荷されたのは11月30日、接種開始は12月2日、昨年のシーズンは実際に入荷されたのが11月1日、接種開始は11月6日でした。今シーズンも昨年同様の時期、場合によっては年明けの接種となる可能性もございます。
「痛くない」というメリットを強調しておきながら大変恐縮なのですが、通常のインフルエンザワクチンを早期に接種しておいたうえで、フルミストの入荷をお待ちいただくのが最も理想的です。

★予約方法

9月14日(金)より予約を開始いたします。
輸入ワクチンであり、少量しか確保できていません。予約が埋まり次第受付終了とさせていただきます。
フルミストに関しましては、ネットでの予約は行いません。上記の説明をよくお読みになり、よくご理解いただいたうえで受付窓口またはお電話で仮予約をお取りください。仮予約の枠が確保できましたら、以下の同意書をプリントアウトしご記入のうえ、大変お手数ですが直接窓口までご来院いただきご提出下さい。その際に、接種日時などにつきまして、受付の者よりご説明いたします。

フルミスト同意書(pdfファイル)

なお、通常の受付業務に支障をきたしますので、電話でのフルミストに関する説明はいたしません。このホームページの説明文書をよくお読みになり、健康被害に対する実質的な補償が無いことも含めてしっかりと納得していただいたうえで、ご予約をお取りください。上記の「接種できない人」に該当するか判断がつきかねる場合や、フルミストに関する医師からの説明を希望される方は、通常の一般外来のご予約をお取りになりご来院ください。

★接種当日

以下の「予診票」をプリントアウトし、接種当日にご記入のうえお持ちください。

フルミスト問診票(pdfファイル)


通常のインフルエンザワクチン(不活化インフルエンザワクチン)のご案内はこちら